ハウスダスト・ダニアレルギー

Allergic rhinitis

ハウスダスト・ダニアレルギー さいたま市緑区 浦和 小児科 アレルギー科 岩間こどもクリニック

ハウスダストとは

家の中のチリ・ホコリの中でも、特に1mm以下の目に見えにくいサイズのものを「ハウスダスト」といいます。ハウスダストは非常に軽く、人やペットが動くことによって簡単に空中に舞い上がります。これが呼吸によって体内に入り込むためアレルギーの症状があらわれます。

代表的なハウスダストには以下のようなものがあります。

代表的なハウスダスト

ハウスダスト

  • ダニの死骸・フン
  • 花粉
  • カビ
  • 細菌
  • 繊維クズ
  • 人間の毛
  • ペットの毛
  • タバコの煙

ダニの中でアレルギーに関連するのは、主にチリダニの一種である「ヤケヒョウヒダニ」と「コナヒョウヒダニ」で、これらのダニの死骸や糞に含まれるタンパク質がアレルギーの原因となります。

ダニは湿気の多い5月から7月にかけて数が増え、真夏を過ぎ空気が乾燥すると死んでいきます。そのため、夏場に大量に発生したダニのフンと死骸が増える9~10月にはダニアレルギーの発症が増えると言われています。

ハウスダスト・ダニアレルギーの症状

ハウスダスト・ダニアレルギーには以下のような症状があります。

アレルギー性鼻炎

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり

アレルギー性結膜炎

  • 目のかゆみ
  • 充血
  • 涙 など

アトピー性皮膚炎

  • 皮膚のかゆみ
  • 湿疹

気管支喘息

  • ゼーゼする呼吸
  • 呼吸困難

近年、暖房や加湿器の使用により一年中暖かく湿度が保たれ、昔であれば気温の低下とともに死滅していたダニが冬場であっても減少しづらくなってきています。そのため、最近ではハウスダスト・ダニアレルギーの症状で悩まされているお子様が増えています。今回はその中でも特に多いアレルギー性鼻炎について解説いたします。

花粉症とハウスダスト・ダニアレルギーの違い

花粉もハウスダストに含まれますが、花粉の飛散時期によってアレルギー症状がでてくることから季節性のアレルギー性鼻炎であるとされます。一方、ダニなどが含まれるハウスダストは季節に関わらず発生することから、花粉症と違い季節性がなく、一年中症状が見られることが多いため、通年性のアレルギー性鼻炎と言います。一般的には夏に繁殖すると言われているダニですが、ダニの死骸やフンが秋になって乾燥して空気中に舞い上がることで症状があらわれることも多く、また、冬場であってもダニが発生しやすい環境であれば、季節に関係なく一年中症状があらわれます。

ハウスダスト・ダニアレルギーを予防する10箇条!

  • ホコリ(ハウスダスト)をなくすため、こまめに掃除機をかけましょう
  • 部屋を定期的に換気しましょう
  • 布団や毛布の丸洗いも効果があります!
  • 防ダニ仕様の布団カバーや枕カバーを活用しましょう
  • じゅうたんやカーペットをやめましょう
  • 布製のソファーや椅子はダニが生息しにくい素材に替えましょう
  • ぬいぐるみはこまめに洗うようにしましょう
  • マスクをしましょう
  • 市販の防ダニ用の殺虫剤を上手く活用しましょう
  • 空気清浄器も有効です!

ハウスダスト・ダニアレルギーのセルフチェック

次の項目に当てはまる数が多ければ多いほど、家でアレルギー性鼻炎の原因となるハウスダストが多く潜んでいる可能性がありますのでご注意下さい。

  • 室内の掃除を1週間以上さぼることがある
  • 布団に掃除機をかける習慣がない
  • じゅうたんを敷いている
  • ハタキなどでホコリを払ってから掃除をする
  • エアコンのフィルター掃除をしていない
  • 室内の湿度が高い
  • ペットを飼っている
  • 寝室に本やぬいぐるみなど物が多くある

その症状 ハウスダスト・ダニアレルギーかも?

ハウスダスト

朝起きたときに、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状が出ることをモーニングアタックと言います。これは寝ている間に布団や枕からダニアレルギーの原因となる抗原を吸い込むことが原因であるとも言われています。ハウスダスト・ダニアレルギーはスギ花粉と違い、一年中症状に悩まされることから、学校の授業やクラブ活動など日々の生活に支障をきたすことも少なくありません。もし気になる症状があれば、一度当院までご相談ください。

当院では、アレルギー性鼻炎の従来の治療の他に、アレルギーの体質自体を改善する効果が期待されている舌下免疫療法も実施しています。5歳以上の方であれば保険適応で治療をお受けいただけますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。

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