おむつかぶれ
Diaper_rash
おむつかぶれ
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おむつかぶれとは、赤ちゃんのおむつが当たる部分の皮膚に赤みやかぶれが起こる皮膚トラブルのことです。正式には「おむつ皮膚炎」とも呼ばれます。赤ちゃんの肌は非常にデリケートで、摩擦や湿気、排泄物の刺激など、さまざまな要因が重なることでおむつかぶれが発症しやすくなります。
おむつかぶれは成長過程で多くの赤ちゃんが経験するものですが、適切なケアを行えば症状を和らげることができます。悪化を防ぐためにも、原因や対処法をしっかりと理解しておくことが大切です。
おむつかぶれが起こる主な原因は、赤ちゃんの皮膚がデリケートであることと、おむつ内の環境が湿気や刺激物で悪化しやすいことにあります。
おむつかぶれの症状は、皮膚の状態や程度によって異なりますが、一般的には次のような特徴があります。
この時期はまだ皮膚のバリア機能が未発達であるため、排泄物や湿気の影響を受けやすく、おむつかぶれが起こりやすくなります。
この時期はまだ皮膚のバリア機能が未発達であるため、排泄物や湿気の影響を受けやすく、おむつかぶれが起こりやすくなります。
離乳食が始まると、便の性質が変化し、腸内環境も整っていないため、便の回数が増えることがあります。これにより、排泄物が皮膚を刺激しておむつかぶれが悪化することが多いです。
下痢が続くと排泄物に含まれるアンモニアや消化酵素に接触する時間が増え、皮膚を刺激しやすくなります。おむつ替えの回数が増えることで、摩擦も加わり悪化しやすくなります。
おむつかぶれは次の部位に現れることが多いです。
おむつかぶれと似た症状を示す病気がいくつかありますが、原因や対処法が異なるため正しい見分けが重要です。
おむつかぶれを予防するためには、日々のケアが非常に重要です。赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、以下のポイントを意識してケアを行いましょう。
尿や便が出たらすぐに取り替えるようにしましょう。目安としては、1日6〜8回程度の交換が理想です。夜間もできるだけこまめに交換し、肌を清潔に保つことが大切です。
おむつを交換する際は、赤ちゃんのおしりを優しく、しっかりと清潔にしましょう。
湿気が残ると、かぶれの原因になります。おしりを拭いた後は、しっかりと乾かすことが大切です。自然乾燥させるか、タオルで優しく水分を押さえます。
おむつの素材やサイズは、赤ちゃんの肌に合ったものを選ぶことが重要です。
おむつ替え後は、保湿剤を塗って皮膚のバリア機能をサポートしましょう。
おむつ替えの際に気をつけることで、おむつかぶれの予防や悪化防止が期待できます。正しいおむつ替えの手順をll確認しましょう。
ワクチン接種によって免疫がつき、ウイルスが体内に侵入しても感染しにくくなります。
排便後は、おしり全体を優しく丁寧に拭きます。前から後ろへ向かって拭くのが基本です。特にシワの部分や太ももの付け根も忘れずに清潔にしましょう。
湿気が残らないように、清潔にした後はしっかりと乾かします。タオルやガーゼで軽く押さえるように拭きましょう。
おむつの当たる部分に薄く保湿剤を塗り、肌のバリア機能をサポートします。
おむつを適切な位置に当て、きつすぎず緩すぎないように装着します。お腹の部分に指が1本入る程度が目安です。
おむつかぶれが悪化すると、痛みやかゆみが強くなり、赤ちゃんが不機嫌になることがあります。悪化する原因を知り、適切に対処することが大切です。
排泄物が長時間皮膚に触れていると、刺激が強くなり炎症が悪化します。こまめなおむつ替えを心がけましょう。
サイズが合わないおむつやきつい装着は摩擦を引き起こし、皮膚を傷つけてしまいます。赤ちゃんの体型に合ったおむつを使用し、優しく装着します。
強くこすったり、刺激の強いおしりふきを使用すると皮膚が傷つきやすくなります。肌に優しいケアを心がけましょう。
おむつかぶれが長引く場合、カンジダ菌(真菌)による二次感染が起きている可能性があります。赤みが強く、小さなブツブツが広がる場合は、早めに医療機関を受診し、抗真菌薬での治療が必要です。
家庭でのケアを行っても症状が改善しない場合や、悪化していると感じる場合は、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。受診の目安としては次のような症状が見られるときです。
おむつかぶれの治療には、症状に合わせて適切な保湿剤や薬を使うことが重要です。医師の指導のもとで正しく使い、赤ちゃんの肌を守りましょう。
おむつかぶれの予防や軽度の症状には、保湿剤を使用して肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を回復させます。
おむつかぶれが悪化している場合や、二次感染が疑われる場合は、医師が薬を処方することがあります。
赤ちゃんの肌を守るためには、日常的に使用するおむつやおしりふきにも気をつける必要があります。
岩間こどもクリニックでは、おむつかぶれに悩む赤ちゃんと保護者の方へ、適切な診療とサポートを提供しています。
赤ちゃんの皮膚の状態を丁寧に確認し、かぶれの原因や症状の重さを診断します。
・排泄物の刺激や摩擦、カンジダ菌の感染がないかをチェックします
・必要に応じて検査を行い、他の皮膚疾患との鑑別を行います
症状に合わせた薬(保湿剤やステロイド外用薬、抗真菌薬など)を処方し、適切な使い方を丁寧に説明します。おむつ替えのタイミングや方法、保湿剤の塗り方など、日常ケアについても具体的にアドバイスします。
おむつかぶれを繰り返さないために、生活環境やおむつ選び、スキンケア方法についてアドバイスを行います。
おむつかぶれは多くの赤ちゃんが経験する皮膚トラブルですが、日常的なケアや適切な対処で改善できる症状です。
岩間こどもクリニックでは、赤ちゃんの皮膚状態に合わせた診療とサポートを行い、保護者の不安を軽減します。おむつかぶれにお悩みの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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