BCGワクチン
BCG
BCGワクチン
BCG
BCGワクチンは、結核(けっかく)を予防するためのワクチンです。BCGとは「Bacille Calmette-Guérin(バシーユ・カルメット・ゲラン)」の略称で、結核菌を弱毒化して作られたワクチンのことです。
結核は、かつて多くの命を奪った恐ろしい感染症ですが、BCGワクチンの普及により日本での発症率は大幅に低下しました。しかし、依然として成人や海外からの入国者で結核の発症が続いているため、BCG接種は今も重要な役割を果たしています。
BCGワクチンは主に結核を予防するためのワクチンです。
結核は、結核菌が肺を中心に感染することで起こる病気です。感染してもすぐに発症しないことが多いですが、免疫力が低下すると発症するリスクが高まります。
乳幼児は免疫力が弱く、感染すると重症化しやすいため、BCG接種による予防が欠かせません。
結核は、結核菌が体内に侵入し、主に肺に感染する病気です。
結核菌は、感染者が咳やくしゃみをした際に飛び散る飛沫が空気中に拡散され、これを吸い込むことで感染します。
結核菌は非常に感染力が強く、免疫力が低い乳幼児や高齢者は特に注意が必要です。
結核は感染してもすぐには発症しないことが多く、潜伏期間が数か月から数年に及ぶこともあります。症状が現れた場合は、次のような兆候が見られます。
乳幼児が結核に感染すると、肺結核だけでなく、結核性髄膜炎や粟粒結核などの重篤な状態に進行することがあります。これらの症状は命に関わるため、早期の予防が非常に重要です。
BCGワクチンは、結核感染のリスクを早期に予防するために、乳幼児を対象に接種が行われます。
生後5か月から8か月頃に1回接種します。
※他の予防接種とのスケジュール調整が必要な場合は、医師と相談しましょう。
乳幼児期は免疫が未発達であり、結核に感染すると重症化しやすいため、BCG接種はこの時期に確実に受けることが大切です。
BCGワクチンの接種は、スタンプ式接種と呼ばれる独特の方法で行われます。
BCGワクチンは、専用の針がついた接種器具を使い、皮膚にワクチンをスタンプするように押しつけて接種します。
接種部位を清潔に保ち、強くこすらないようにしましょう。 入浴は通常通り可能ですが、接種部位をタオルなどで強くこすらないよう注意します。
BCGワクチンは安全性が高く、通常は大きな副反応は見られません。しかし、ごくまれに副反応が起こることがあります。接種後に見られる反応とその対処法について理解しておきましょう。
これらは正常な反応であり、心配する必要はありません。ただし、過度に触れたり、強くこすらないように注意しましょう。
結核は過去の病気と考えられがちですが、現在でも世界中で感染が続いている病気です。
日本では結核患者数は減少していますが、毎年約1万人以上が発症しています。
特に高齢者や免疫力が低い人、子どもが感染すると重症化しやすく注意が必要です。
乳幼児は免疫力が未発達なため、結核に感染すると重症化しやすく、結核性髄膜炎や粟粒結核のリスクが高まります。これらの症状は命に関わるため、BCGワクチンでの予防が極めて重要です。
世界では結核が依然として大きな問題となっており、予防接種が不十分な地域では多くの子どもたちが感染しています。日本国内でも、海外との往来があるため感染リスクがゼロではありません。
BCG接種後は以下のポイントに注意し、家庭でのケアを行いましょう。
接種部位を強くこすったり、かさぶたを無理に剥がさないようにします。
入浴は通常通り可能ですが、タオルでこすらず、優しく洗い流す程度にしましょう。
服が接種部位に擦れて刺激にならないよう、柔らかい素材の衣服を選びましょう。
通気性を良くし、蒸れないように注意します。
赤みや腫れがひどい場合や、発熱、元気がないなど異常が見られる場合は早めに医療機関を受診しましょう。
岩間こどもクリニックでは、BCGワクチン接種を安心して受けられるよう、丁寧なサポートを提供しています。
岩間こどもクリニックでは、BCGワクチン接種を安心して受けられるよう、丁寧なサポートを提供しています。
経験豊富な小児科医とスタッフが、安全に配慮しながら接種を行います。お子さまに負担がかからないよう心がけています。
接種後の経過や正常な反応、副反応への対処法についても丁寧に指導いたします。気になることがあればいつでもご相談ください。
BCGを接種した1〜2日後(遅くても7日以内)に、接種部位が赤く腫れてきた場合は、接種前に結核菌に感染していた可能性があります。すぐに接種を受けた医療機関を受診してください。
BCGワクチンは、結核感染を予防し、特に乳幼児の重症化を防ぐ重要なワクチンです。
岩間こどもクリニックでは、BCG接種の実施から接種後のサポートまで、保護者の皆さまに安心していただける体制を整えています。お子さまの健康を守るため、ぜひ定期接種をご検討ください。
TOP