熱性けいれんとは、生後6か月から5歳までの子どもに多く見られる、発熱に伴って起こるけいれん発作です。健康な子どもが一時的にけいれんを起こすもので、神経疾患が原因ではありません。一般的にはけいれんは1〜2分で収まり、特別な治療を必要としないことが多いですが、初めて発症した際には多くの保護者が驚き、不安を感じることが少なくありません。
熱性けいれんは大きく「単純型」と「複雑型」に分類されます。単純型は症状が短時間で収まり、神経への影響がない場合を指し、約80%のケースがこれに該当します。一方、複雑型はけいれんが15分以上続く場合や片側性である場合に分類されます。
熱性けいれん
febrile_convulsions