冬になると増える 乳幼児の口周りのトラブル
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冬になると増える 乳幼児の口周りのトラブル
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冬になると、赤ちゃんや子どもの口の周りが赤くなることに心配にされる保護者の方が増えます。実は、口元を何度も舌でなぞる習慣が原因の皮膚トラブルである可能性があります。
🔳なめまわし皮膚炎(舌なめずり皮膚炎)とは?
人間の皮膚は、水分の蒸発を防ぐために皮脂膜で覆われて保護されています。皮脂膜は汗と皮脂が混ざり合ってできており、気温が低いと血行不良になり皮脂や汗の分泌も減少します。皮脂膜が減少する冬の時期は、肌バリア機能も低下して唇が乾燥しやすくなります。
そのような中、口のまわりを繰り返しなめると皮膚が荒れて炎症が生じます。初期は乾燥やかゆみから始まり、そのまま放置すると、やがて口の周りがの赤みが広がり痛みを伴うこともあります。これをなめまわし皮膚炎(舌なめずり皮膚炎)と言います。
🔳どうな症状があるの?
・口のまわりが赤くなる
・表面が乾燥して粉をふくようになる
・ヒリヒリ感やかゆみを感じる
・なめた部分に光沢が生じる
・なめた部分がはっきりと濃く赤くなる
🔳放置するとどうなる?
軽度なら自然に治ることもありますが、放置すると皮膚が厚くなり皮膚炎が治りにくくなります。さらに、色素沈着が残り、赤みが長引く、かゆみがさらに増すといった症状にも陥ります。そのため、なめまわし皮膚炎の場合は早めに小児科に相談しましょう。
🔳ご家庭でできるケアのコツ
基本的なケアとしては、保湿を継続して行うことが大切です。肌の状態がひどい場合には、外用剤を処方いたします。日中は紙製のマスクを使うと口元周辺の湿度が上がり、荒れの改善に役立つ場合があります。特に小さな子どもはリップクリームを自分でなめてしまうことが多いので、塗るタイミングは寝る前や朝起きた直後がおすすめです。
口元の炎症が見られても、必ずしも原因が同じとは限りません。強い痛みやただれがある場合は早めに小児科を受診しましょう。
気になる症状があれば、いつでもご相談ください。
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