夏は水いぼに注意！ ～痛みのない銀イオンクリームでの治療～｜岩間こどもクリニック｜さいたま市緑区 浦和の小児科・アレルギー科

 

お子さまの体につるつるとした小さなプツプツができる「水いぼ」は、夏の時期に増える傾向にあります。痒みや痛みはほとんどありませんが、水いぼを触ったり掻いたりして潰してしまうと、広がったり他の人に移してしまう可能性もあるため注意が必要です。

 

●主な症状

・表面に光沢がありつるつるしている

・いぼの大きさは0.5mm～5mm程度

・肌と同じ色味のいぼ

・いぼの中が白っぽく見える

・一気に全身へ広がることがある

 

水いぼの周りが痒くなることがありますが、水いぼそのものには痒みがありません。

 

●感染経路

潰れた水いぼからウイルスが染み出し、それを触ることによって感染する接触感染が主な感染経路です。また、ウイルス付着したタオルやおもちゃを触ることによって間接的に感染することもあります。

水を介しての感染はないため、プールに入っても問題ありませんが、タオルやビート板を介して移してしまうことがあるため共用は避けましょう。また、プールの後はシャワーで肌をきれに洗い流すことが大切です。

 

●水いぼの治療

ピンセットで水いぼを１つずつ摘まみ取ったり、液体窒素で水いぼを凍らせて取ったりする治療方法もありますが、お子さまにとっては痛みや恐怖が大きい治療法です。

当院ではお子さまの負担を減らすために、銀イオン配合クリームによる治療を採用しています。（自費購入となります）

 

●銀イオン配合クリームについて

銀イオンには強い抗菌作用があり、人体や動物には極めて安全であることが分かっています。

通常1日２回、朝と入浴後にクリームを塗布します。

水いぼの部分だけでなく周囲にも広く塗るとより効果的です。

 

早い場合は２週間ほど、通常２ヶ月程度で水いぼが赤くなり、その後1ヶ月前後で水いぼが消えていきます。

 

銀イオン配合クリームは保険適用外のため、1本あたり2,200円(税込)を自己負担いただきます。また、水いぼの範囲や効果が現れるまでの期間によって必要な本数が変わるため、何本必要かが読めません。

しかし、痛みや恐怖といったお子さまの負担がなく、ご自宅で続けられる治療法であるため、診察で水いぼと判明した場合には銀イオン配合クリームでの治療をご提案しています。その他の治療法についてもご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

 

水いぼは潰すことで中のウイルスが染み出し、全身に広がったり他の人に移したりしてしまいます。痛みや痒みはありませんが、お子さまの多くは水いぼが気になり触ってしまいます。潰して悪化させないためにも、水いぼと思われる症状が出た場合は早めに小児科を受診しましょう。

 

●水いぼがあると、プールを制限されることも

多くの学校や園では、水いぼが多発していたり、炎症がある場合にプールを控えるよう指導されることがあります。お子さまが楽しく学校生活を送れるよう、早めの受診・治療がおすすめです。

当院では、お子さまの不安に配慮しながら、痛みの少ない処置（麻酔テープを使用したピンセット除去）や、内服による治療（ヨクイニン）など、症状やご希望に応じた対応を行っています。

水いぼは早期発見・早期治療がカギです！

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。