秋に気をつけたい症状はこれ! 喘息・花粉・ダニを知って元気に過ごす工夫
Blog
秋に気をつけたい症状はこれ! 喘息・花粉・ダニを知って元気に過ごす工夫
Blog
秋は涼しく過ごしやすい季節ですが、喘息・花粉症・ダニアレルギーの影響がでやすい時期でもあります。症状が似ていることがあり、自己判断で薬を増減させると悪化につながることもあります。
保護者の皆さまには、少しの変化に気づき、早めに小児科を受診して適切な対応を進めていくことが大切です。今回は3つの問題について、原因・見分け方・受診の目安をご紹介いたします。
🔳花粉症と秋の花粉
〈なぜ似た症状がでやすいのか〉
秋にもブタクサ・ヨモギなどの花粉が飛散します。鼻水・くしゃみ・目のかゆみといった症状は、花粉症でも風邪などでも見られますが、花粉症は鼻粘膜の過敏反応が背景にあります。喘息やダニアレルギーと重なることもあり、見分けがつかない場合があります。
〈お子さまに現れる症状〉
鼻づまり、連続するくしゃみ、目の充血・かゆみ、夜間の鼻づまりによる睡眠の質低下、咳が長引くなどが挙げられます。発熱がなく、鼻水が透明なまま改善しない点もポイントです。
〈受診を考える目安〉
症状が数日続く、鼻づまりが夜間にも影響する、目のかゆみが強く日常生活に支障をきたす、市販の薬を使っても効果が弱いと感じる場合は、早めに小児科への受診をおすすめします。
🔳喘息と秋のトリガー
〈なぜ花粉・ダニと関係するのか〉
秋は気温差や風邪の流行、室内のダニ対策が難しくなる時期です。これらが喘息発作のトリガーになることがあります。夜間の席・息苦しさ・ゼェーゼェーとした呼吸音が続く場合には特に注意が必要です。
〈見分けるポイント〉
咳が長引く、就寝時の呼吸困難、運動時の息切れ、夜間の咳の増加などが喘息の可能性を示します。発熱を伴う場合は風邪など他の感染症の可能性も考慮します。
〈受診を考える目安〉
咳が2〜3週間以上続く、呼吸困難を感じる、安静時にも呼吸音が変化する、日常生活や睡眠に支障が出る場合は小児科への受診をおすすめします。
🔳ダニアレルギーと似た症状
〈なぜ似た症状がでやすいのか〉
ダニアレルギーは鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみを引き起こし、時に喘息様の症状を伴います。秋は室内で過ごす時間が長くなるため、アレルゲンとの接触機会が増え、花粉症や喘息と混同されることがあります。
〈見分けるポイント〉
くしゃみ、鼻水、目のかゆみが長引く、夜間の鼻づまりで睡眠質が低下する、室内で症状が顕著になる場合はダニアレルギーの可能性を疑います。
〈受診を考える目安〉
家の中でくしゃみ、鼻づまりが長く続く、寝室で症状が強くなる、アレルゲン検査を受けたいと考える場合は小児科での検査・相談をおすすめします。
🔳小児科を受診する前に
・症状の経過をメモしておく
いつから、どの程度の頻度で、どんな場面で症状が強くなるかを記録すると、診断がスムーズになります。
・薬の使用状況を整理しておく
市販薬を使う前後の様子や、処方薬との併用の可否について、事前に医師へ伝えられると適切な治療計画を立てやすくなります。
・緊急時の対応を家族で共有しておく
発作時の対応計画、受診先、救急連絡先を家族で確認しおくと安心です。
秋は過ごしやすい一方で、喘息・花粉・ダニといったアレルギーのトラブルが増える季節です。お子さまの健康を守るためには、日常の生活習慣の見直しと早めの受診・相談が鍵になります。当院では各症状の診断と個別の治療計画を、年齢・体質に合わせて丁寧にご案内しています。気になる症状がある場合は、遠慮なくご相談ください。
TOP