秋に増えるダニアレルギーの症状と対策
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秋に増えるダニアレルギーの症状と対策
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●ダニアレルギーのメカニズム
空気中にあるダニの死骸やフンを吸い込むことによってアレルギー症状が起こるものをダニアレルギーと言います。ダニは夏に繁殖したダニの死骸やフンが、秋になって気温や湿度が下がることで乾燥して粉々になってしまいます。その粉々になったものが空気中に浮遊することで、人間の呼吸とともに体内に入り込みやすくなります。
体の中に入ったダニの死骸やフンを体の異物として認識すると、その異物を排除しようとするために抗体が作らます。一度ダニに対しての抗体が体内で作られてしまうと、次からはダニが体の中に侵入したときにアレルギー症状が引き起こされるようになります。ダニは季節性ではなく一年を通して症状が出るのが特長です。
●ダニアレルギーの症状
ダニアレルギーの代表的な症状は鼻水・鼻づまり・くしゃみですが、それ以外にもあります。
主な症状は以下のとおりです。
・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
・目のかゆみ
・皮膚のかゆみ
・のどのかゆみ
・咳
などの症状が秋~冬になってから出だした場合、ダニアレルギーの可能性があるためアレルギー検査をおすすめします。
●ダニアレルギーの予防策
ダニアレルギーの一番の対策は、ダニが嫌いな環境を作ることです。
・ダニは25℃前後で湿度60~80%の環境を好むと言われていますので、「室温は20~25℃、湿度は50%」を保つようにしましょう。
・ダニの死骸やフンだけでなく、ダニのエサとなる人間のフケなどを取り除くために布団や枕、クッション、カーペット、畳をこまめに掃除機をかけることが大切です。
・ダニは洗い流すことができるので、寝具やクッションなどは丸洗いが可能な製品を選び、こまめに洗濯することも有用な選択肢の一つです。
・室内はもちろん、クローゼットや押し入れなど、家全体をこまめに換気することも大切です。また空気清浄機を活用すると、空気中のハウスダストを除去することもできます。
●ダニアレルギーの舌下免疫療法
当院では、ダニアレルギーのつらい症状を軽減したい方には舌下免疫療法をおすすめしています。体の免疫力を高める治療により、アレルギー体質自体を改善する効果が期待されています。保険適応の治療で、子どもは5歳から治療を受けることができますので、気になる方は一度ご相談ください。
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