お子さまの「クーラー病」にご用心!
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お子さまの「クーラー病」にご用心!
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暑い日が続きクーラーが手放せない季節です。熱中症予防のためにもクーラーは活用したいものですが、クーラー病に注意が必要です。
「クーラー病」というのは正式な病名ではなく、クーラーの効いた涼しい場所に長時間いることで、体が冷えすぎたり室内外の温度差に体がうまく適応できなかったりして、特に体温調節機能が未熟なお子さまはクーラー病になりやすい傾向があります。今回はクーラー病の症状と受診の目安、対策についてご説明いたします。
🔳クーラー病の原因
クーラー病の主な原因は、「冷えすぎ」と「室内外の温度差」です。
クーラーで体が冷えすぎると、体温を一定に保とうとする自律神経の働きが乱れてしまいます。自律神経は、体温調節だけではなく血圧や心拍、消化器など、体のさまざまな機能をコントロールしています。そのため、自律神経が乱れると全身に不調が現れます。
また、温度差も自律神経に影響を与えます。
暑い屋外とクーラーの効いた涼しい室内を行き来すると、体の急激な温度変化に対応できず、自律神経に負担がかかりクーラー病の原因となります。特に、夏の屋外は非常に暑いため、室内との温度差が大きくなりがちです。
🔳クーラー病の主な症状
お子さまがクーラー病になると、以下のような症状が見られることがあります。
・元気がない、だるそうにしている
・食欲がない
・おなかの調子が悪い
・手足が冷たい
・頭痛
暑さが原因の夏バテに似た症状ですが、冷えが原因のクーラー病かもしれません。
気になる症状が続く場合は、小児科を受診しましょう。
🔳クーラー病の対策
ご家庭でできる対策をいくつかご紹介します。
・クーラーの設定温度は24〜26度に設定する
・冷たい空気に直接当たらない
・体温調節できる服装を心がける
・軽い運動や入浴をする
・クーラーと合わせて扇風機やサーキュレーターを使用する
※扇風機やサーキュレーターを使用することで、冷気を効率よく循環させ、設定温度が高めでも快適に過ごせます。
夏に注意が必要なのは夏バテや熱中症だけではありません。快適に過ごすために使っているクーラーが思わぬ体調不良を招くこもとあります。
おしっこの回数や量が少ない、頭痛や吐き気があるなど「いつもと違う」と感じたら小児科を受診しましょう。適切な治療をしないと重症化したり、免疫力の低下により他の感染症にかかったりすることもあります。
お子さまの年齢や体質、生活習慣などに合わせたアドバイスを行います。クーラー病は病気ではありませんが、あなどらず些細なことでもご相談ください。
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