冬の便秘、見逃していませんか?

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冬の便秘、見逃していませんか?|岩間こどもクリニック|さいたま市緑区 浦和の小児科・アレルギー科

冬の便秘、見逃していませんか?

冬場になるとお子さまが便秘の症状に悩むことはありませんか?実は、暖房で乾燥した室内や運動不足、食事の変化などが冬場の便秘の原因になっています。今回は、冬場の便秘とご家庭でのケアについてご説明します。

 

🔳冬に便秘が起こりやすい理由

冬場の便秘には空気の乾燥と腸の動き、冷えが関係しています。

〈乾燥〉
冬場は空気が乾燥していますが、この乾燥は腸の粘膜にも影響します。腸の粘膜が乾燥し水分が不足すると弁が硬くなるため排出が難しくなり便秘の原因となります。

〈腸の動き〉
冬場は外遊びが減り、屋内で過ごす時間が多くなります。そのため運動不足によって腸の動きが鈍くなり、便秘の原因となります。

〈冷え〉
体が冷えると血行が悪くなり、腸の血流量が減少します。運動不足に加えて血流量の減少も腸の動きを鈍くさせます。

 

🔳冬場の水分補給

暑い時期は熱中症や脱水症状を防ぐために、意識的に水分補給を行ったり、お子さまが水分を欲しがったりするかと思いますが、秋冬は汗をかく機会が少なく水分補給を忘れがちです。お子さまは大人に比べて水分が排出されやすく、大人よりも水分補給が重要となります。

お子さまの1日に必要な水分量は「体重×1kgあたりの水分量(ml)」となります。
【体重1kgあたりの必要水分量/1日】
・新生児:約50〜120ml
・乳 児:約120〜150ml
・幼 児:約90〜100ml
・学 童:約60〜80ml
体重15kg、4歳のお子さまであれば1.5L前後の水分が必要となります。
冬場に1日どのくらいの水分量を摂取しているか確認してみましょう。一度にたくさん飲むのではなく、1日を通して少しずつこまめに摂取するようにします。冷たい飲み物は体内を冷やすため常温や温かい飲み物で水分を摂ることをおすすめします。

 

🔳便秘のサイン

便秘の症状は「排便がない」というだけではありません。
・便が出にくい
・排便時に痛みがある
・便に血がついている
・コロコロ便しか出ない
・お腹が張っている

上記のような症状も便秘のサインです。
便は出ているもののお腹が張っている、便の量が少ないなどの症状があれば小児科を受診しましょう。受診の際にはいつからの症状か、普段の便の形や色、食事や生活リズムなどを答えられるように準備しておくとスムーズです。

水分不足は便秘の原因となります。のどの渇きを感じた時にはすでに水分不足が始まっています。運動の前後や入浴の前後など、意識的な水分補給で便秘を予防しましょう。

 

排便時に痛がる、お腹が張っているなど気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

 

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