子どもが汗かきなのは大丈夫?

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子どもが汗かきなのは大丈夫?|岩間こどもクリニック|さいたま市緑区 浦和の小児科・アレルギー科

子どもが汗かきなのは大丈夫?

「少し遊んだだけで髪や背中がびっしょり」「寝ている間も汗だくになる」など、子どもの汗の多さを心配する保護者の方は少なくありません。子どもは大人より汗をかきやすく、多くは成長や体質に伴う自然な反応です。一方で、汗のために日常生活へ支障が出ている場合や、発熱・息苦しさなど別の症状を伴う場合は、病気が隠れていないか確認した方がよいこともあります。
この記事では、子どもが汗をかきやすい理由、ご家庭でできる対策、寝汗やあせものケア、小児科を受診する目安について、さいたま市緑区・浦和の小児科「岩間こどもクリニック」がわかりやすく解説します。
先にお伝えしたいポイント:元気や食欲があり、暑いとき・運動後・入眠直後などに汗をかく場合は、多くが心配のない発汗です。汗の量だけでなく、お子さまの全身状態や生活への影響を一緒に見ていきましょう。

子どもが汗をかきやすいのはなぜ?
汗は、体にこもった熱を逃がして体温を調節するための大切な仕組みです。子どもは体が小さく、気温や運動の影響を受けやすいうえ、遊びに夢中になると短時間で体温が上がります。そのため、大人にはそれほど暑く感じない環境でも、頭・首・背中などにたくさん汗をかくことがあります。
また、赤ちゃんや幼児は眠り始めや授乳・食事の後、泣いた後にも汗が増えやすく、「汗をかく=病気」とは限りません。兄弟でも汗の量は異なり、生まれつき汗をかきやすい体質のお子さまもいます。
汗が増えやすい場面
• 走ったり、外遊びやスポーツをした後
• 泣いた後、緊張したとき
• 眠り始めや深く眠っているとき
• 授乳後、温かい食事や飲み物をとった後
• 厚着をしているとき、室温や湿度が高いとき
• チャイルドシートや抱っこひもで背中に熱がこもったとき
汗をかいた後も元気で、顔色・呼吸・食欲などに変化がなければ、まずは衣服や室温を調整して様子を見られることが多いでしょう。

子どもの寝汗が多いのは異常?
子どもは眠り始めに体温を下げるため、頭や首、背中を中心に汗をかくことがあります。シーツや枕が湿るほど汗をかいても、部屋が暑い、寝具が厚い、パジャマの通気性がよくないなど、環境の影響が原因となっているケースも珍しくありません。
まずは次の点を確認しましょう。
• 寝室の室温・湿度が高すぎないか
• 掛け布団やスリーパーが厚すぎないか
• 吸湿性・通気性のよいパジャマを選んでいるか
• 発熱、咳、呼吸の苦しさ、体重減少などを伴っていないか
寝汗だけで元気に過ごしている場合は、過度に心配する必要はありません。ただし、毎晩着替えや寝具交換が必要なほど大量の汗が続く、汗とともに発熱や長引く咳、息切れ、元気のなさ、体重の減少などがある場合は、小児科へご相談ください。

家庭でできる子どもの汗対策
子どもの汗かきには、汗を完全に止めようとするのではなく、熱をこもらせず、汗による肌トラブルや脱水を防ぐことが大切です。
1.汗をかいたら早めに拭く・着替える
乾いたタオルで強くこするのではなく、やわらかいタオルで押さえるように拭きます。衣服まで濡れているときは、冷えやあせもを防ぐため、早めに着替えましょう。
2.通気性・吸湿性のよい衣服を選ぶ
綿など肌への刺激が少なく、汗を吸いやすい素材がおすすめです。重ね着をしすぎず、脱ぎ着しやすい服装にすると体温を調整しやすくなります。
3.室温・湿度と寝具を見直す
エアコンや扇風機を上手に使い、室内に熱がこもらないようにします。扇風機や冷風を体へ長時間直接当てるのではなく、室内の空気を循環させるように使いましょう。
4.こまめに水分をとる
暑い日や運動時は、のどが渇く前から少しずつ水分をとらせます。汗が多い、元気がない、尿が少ない、口の中が乾いているなどは脱水のサインになることがあります。
5.入浴やシャワーで肌を清潔にする
汗をたくさんかいた日は、ぬるめのシャワーで汗を流します。洗浄料で何度も強く洗うと肌のバリア機能を傷めるため、やさしく洗い、必要に応じて保湿しましょう。
汗による「あせも(汗疹)」にも注意しましょう
汗をたくさんかいた状態が続くと、汗の通り道が詰まり、赤いブツブツや小さな水ぶくれ、かゆみが出ることがあります。これが「あせも(汗疹)」です。首、背中、わきの下、ひじやひざの内側、おむつ周りなど、汗がたまりやすく蒸れやすい場所にできやすい傾向があります。

あせもの予防とケア
• 汗をやさしく拭き、濡れた衣服は早めに着替える
• 通気性のよい衣服を選び、室温・湿度を調整する
• 汗を多くかいた後はシャワーで流し、肌を清潔に保つ
• 爪を短くして、かき壊しを防ぐ
• 肌が乾燥している場合は、刺激の少ない保湿剤で保湿する
赤みやかゆみが強い、範囲が広がる、かき壊してジュクジュクする、黄色い汁やかさぶたが出る場合は、細菌感染による「とびひ」などを起こしている可能性もあります。自己判断で薬を塗り続けず、小児科または皮膚科を受診してください。

「多汗症」の可能性がある子どもの汗とは
暑さや運動とは関係なく、手のひら・足の裏・わきなど特定の場所に大量の汗をかき、学校生活や日常生活に困る状態を「多汗症」と呼ぶことがあります。たとえば、鉛筆やプリントが汗で濡れる、手をつなぐことを避ける、靴下を何度も替える必要がある、汗じみが気になって服を選べない、といった場合です。
多汗症は「汗かきな体質」として我慢されやすい症状ですが、日常生活に支障がある場合は治療の対象になります。まず小児科で全身状態を確認し、症状に応じて皮膚科など専門の医療機関をご案内することがあります。

子どもの汗かきで小児科を受診する目安
汗の量には個人差がありますが、次のような症状がある場合は、一度小児科へご相談ください。
• 汗が非常に多く、着替え・勉強・運動・睡眠など日常生活に支障がある
• 急に汗の量が増えた、以前と様子が違う
• 発熱、ぐったりしている、食欲低下など体調不良を伴う
• 息苦しさ、呼吸が速い、動悸、胸の痛みなどがある
• 体重が増えない、または理由のない体重減少がある
• 大量の寝汗とともに、長引く咳や発熱などがある
• 手のひら・足の裏・わきの汗が多く、本人が強く悩んでいる
• あせもの赤みやかゆみが強い、ジュクジュクする、黄色いかさぶたがある
すぐに医療機関へ相談したいサイン:高温環境の後に、ぐったりして反応が鈍い、水分がとれない、繰り返し吐く、けいれんする、意識がもうろうとしている場合は、熱中症など緊急性の高い状態が考えられます。涼しい場所へ移して体を冷やし、速やかに医療機関へ相談してください。

よくある質問
Q.頭だけ汗びっしょりになります。大丈夫ですか?
A.赤ちゃんや幼児は頭や首に汗をかきやすく、元気・食欲・呼吸に問題がなければ、多くは心配のない発汗です。帽子や寝具で熱がこもっていないか確認し、汗を拭いて着替えさせましょう。
Q.寝汗で毎晩パジャマが濡れます。受診した方がよいですか?
A.室温や寝具を調整しても大量の寝汗が続く場合や、発熱、長引く咳、息苦しさ、元気のなさ、体重減少などを伴う場合は受診をおすすめします。寝汗だけで日中は元気な場合は、まず環境調整を行い、経過を見てもよいことが多いです。
Q.汗をかくので水だけでなく塩分も必要ですか?
A.通常の生活や短時間の外遊びであれば、食事がとれているお子さまは水やお茶などでの水分補給が基本です。長時間の運動や大量の発汗、嘔吐・下痢を伴う場合は、状況に応じて経口補水液などが適することがあります。乳幼児へ自己判断で濃いスポーツ飲料や塩分を多く与えることは避け、迷う場合は医療機関へ相談してください。
Q.汗のにおいが強いのですが、病気でしょうか?
A.汗そのものは強いにおいが少なく、皮膚の細菌や衣類の蒸れによってにおいが出ることがあります。入浴や着替えで改善することが多いですが、急ににおいが変化した、皮膚症状を伴う、本人が困っている場合はご相談ください。

まとめ|子どもの汗は「量」だけでなく全身状態を確認しましょう
子どもは大人よりも汗をかきやすく、運動後や入眠時に頭・首・背中がびっしょりになることは珍しくありません。元気や食欲があり、環境を整えることで落ち着く場合は、多くが心配のない発汗です。
一方で、汗によって生活に支障がある、急に汗が増えた、発熱・息苦しさ・体重減少など別の症状を伴う場合は、体質以外の原因がないか確認することが大切です。また、あせもの悪化や多汗症が疑われる場合も、我慢せずご相談ください。
さいたま市緑区・浦和で、お子さまの汗かき、寝汗、あせもなどについて気になることがありましたら、岩間こどもクリニックへお気軽にご相談ください。症状が出る場面や汗をかく部位、生活への影響を伺いながら、お子さまの状態を丁寧に確認します。
参考情報
• 日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023年改訂版」
• 厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」

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